色褪せた記憶。

今日、近藤さんを見た。実は言葉も交わした。もちろん仕事の用件。ドキドキもなく終わる。

もう、ちょっと前から彼の姿をキャッチするアンテナの感度が悪い。いつ来たかいつ帰ったか知らない時もある。

今日は帰るのを見かけたけれど、前だけを向いてこちらに目もくれない彼の姿は、どこか遠い国の人の様だった。

あんなにときめいた事なんて嘘みたいで、とても素敵だった姿も、振る舞いも忘れていないし、素敵に違いないけれど、色褪せて見えた。

人の気はかわるものだ。